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創傷

創傷とは

創傷とは、身体の表面にできた損傷や傷のことを指します。主に、外傷によって皮膚や筋肉、内臓などが損傷を受けた場合に用いられます。外傷には、切り傷や打撲、擦り傷、やけど、刺し傷、挫傷などがあります。創傷は、血管や神経の損傷、出血、腫れ、痛み、熱感、かゆみなどの症状を引き起こすことがあります。創傷に適切な処置を行わないと、感染や出血などの合併症を引き起こす恐れがあります。

創傷の種類

創傷にはいくつかの種類があります。

  1. 切創(せっそう) - シャープな刃物、ガラス、金属片などによって肉体に傷がつく場合。

  2. 貫通創(かんつうそう) - シャープなものによって肉体が貫通した場合。刺し傷とも呼ばれます。

  3. 擦過傷(さつかしょう) - 肌が摩擦によって擦り傷を負った場合。

  4. 挫傷(ざしょう) - 体が強い衝撃を受けた場合。骨折や脱臼などを伴わないことが多い。

  5. 撕裂傷(せつれつしょう) - 激しい外力によって肉体が引っ張られたり、ひっかかったりすることで生じる傷。肉離れとも呼ばれます。

  6. 熱傷(ねつしょう) - 火傷や熱湯などの高温のものに触れた場合。

  7. 凍傷(とうしょう) - 低温によって肉体がダメージを受けた場合。主に冬季に生じます。

  8. 包丁傷(ほうちょうしょう) - 剣山状や錐状のものによってできる深くて狭い切り傷。割と深い傷になることが多い。

  9. 咬傷(こうしょう) - 動物に噛まれた場合や、人間同士で口論の末に噛み合った場合などに生じます。

  10. 撲傷(ぼくしょう) - 殴られたり、打たれたりしたことによって生じる傷。

以上が、一般的に認識されている創傷の種類です。

創傷の治療法

創傷治療は、外傷や手術によって生じた創傷(傷口)を治療するための医療行為です。創傷治療は、創傷の種類、大きさ、深さ、部位、治癒進行の状態、患者の年齢や基礎疾患などによって異なります。

創傷治療の基本的な目的は、創傷の治癒を促進し、感染や合併症の発生を予防することです。創傷治療には、以下のような方法があります。

  1. 傷口の清潔保持:創傷治療の基本は、傷口の清潔保持です。手洗いや消毒を行い、傷口に細菌や汚れが入らないようにします。

  2. 傷口の処置:傷口の種類や大きさ、深さに応じて、適切な処置を施します。例えば、切り傷や擦り傷の場合は、消毒や包帯の巻き方、軟膏の塗り方などを指導します。また、深い傷口の場合は、縫合や止血処置などを行います。

  3. 創傷の洗浄:創傷の治療には、洗浄が欠かせません。洗浄により、傷口の汚れや細菌を除去し、傷口を清潔な状態に保ちます。ただし、適切な方法を選択し、適度な力加減で行う必要があります。

  4. 薬剤の使用:傷口の治療には、消毒薬や抗生物質などの薬剤が使われることがあります。薬剤の種類や使用方法は、傷口の状態や感染リスク、患者さんの病歴などによって異なります。

  5. 創傷被覆材の使用:創傷被覆材は、傷口を保護し、治癒を促進するために使用されます。例えば、ガーゼやワセリンガーゼなどが挙げられます。創傷被覆材の種類や使用方法は、傷口の状態に応じて異なります。

創傷治療には、創傷の状態や原因、患者の状態に合わせて最適な方法を選択することが重要です。また、創傷治療は単なる症状の緩和だけでなく、合併症の予防や治癒を促すことが目的となります。

当院では創傷の状況に合わせて適切な処置をこころみます。

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