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ご挨拶

院長の星野 敢(ほしの いさむ)です。

 数あるクリニックのホームページの中から当院の紹介ページをご覧いただきありがとうございます。

 これまで、大学病院やがんセンターなどの基幹病院で外科医として多くの患者さんの診療にあたってきましたが、「医師」を目指すきっかけとなった幼いころの夢である「町医者」として地域に貢献したいという思いを実現すべく、クリニックを開設することとしました。

 私は、1999年に筑波大学を卒業したのち、多くの疾患に対応できる医師を目指し千葉大学病院で外科医としての研修を開始しました。その後、複数の基幹病院で研鑽を積み、千葉大学大学院で新規の抗癌剤や遺伝子解析等の研究に従事し医学博士号を取得しました。米国での博士研究員としての活動を経て、2016年からは千葉県がんセンターで食道癌を専門に数多くの消化器癌の外科・内科・緩和治療に従事しております。また、その一方で研究所や大学と連携し遺伝子解析や人工知能(AI)研究に携わってきました。この様な活動を通して、「全身を診る」ための多くの知識と経験を得ることができたと考えております。

 これまでの多くの患者さんとの診療を介して得た経験および臨床・基礎研究を通じて培った探求力をさらに発展させ還元すべく、2023年9月船橋市習志野台8丁目に「きらりクリニック習志野台中央」を開院いたしました。「中央」にはこの地域の医療の中心、困った患者さんがすぐにアクセスできる存在でありたいという思いが込められております。

 一人の医師にできることは限られているかと思いますが、一人の医師にできることの限りを尽くさせていただきたいと考えております。そしてこの地域の方々の少しでもお役に立てればと思います。

筑波大学医学部時代

 私は筑波大医学部にて学んでいた時から、全身を診られる医師になりたいという思いを強く持っていました。そのため、医学部5年次の夏季の選択研修は北海道のへき地医療を選択し、富良野等の複数の医療施設を見学しました。ひとりの医師が多くの地域患者の主治医として関わり、広い範囲の疾患を日々学び、必要な医療を提供していることに感銘をうけました。
 その一方で、自分の特性ともいえる手先を活かした科にすすみたいという気持ちもありました。医学部6年次での病棟実習の際に外科をまわり、多岐にわたる疾患の手術を行っている先輩方の姿が輝いて見えて、この道に進みたいと最終的には決意しました。また、外科医が内視鏡、手術、抗がん剤、緩和と多岐にわたる治療を担当し、多くの科の中で最も担当する範囲が広い科だと認識しておりました。そして千葉大学病院の外科で研修を行うこととしました。

千葉大学食道胃腸外科に入局後

 当時の千葉大学病院の外科は「軍隊」と揶揄される日本を代表する外科中の外科の科でしたが、短期間で多くの症例を経験できるとともに最先端の技術、研究を行うには良い環境と考えられました。1年目は千葉大学病院で研修を行いました。年間120日以上は病院に泊まり込んでの仕事という生活(今では考えられませんが)は苛烈をきわめましたが、先輩方からの熱血指導もあり、おそらくは他の大学病院での研修に比べ短期間で多くの知識・技術を得ることができました。また、何よりも多少なことでは動じない屈強なメンタリティが備わったものと考えております。
 2年目は埼玉県の厚生連の幸手総合病院(現、久喜総合病院)、3年目は千葉県がんセンター、4年目は千葉県がんセンターでの研修を行いました。2年目、4年目ではいわゆる総合病院にて痔核や脱腸のような一般的な病気から胃がんや大腸がんといった比較的一般的にみられるがんを、3年目の千葉県がんセンターでは専門病院らしく食道がんや肝臓がん、膵臓がんといった専門病院ならではとがんに対する外科治療、内科治療、内視鏡治療そして緩和治療などを学ぶことができました。
 4年目からは病院での業務に並行して千葉大学医学部の大学院に進学しヒストン修飾というエピジェネティクス(遺伝子周囲の環境変化)を介したがん治療についての研究も開始しました。5年目に大学病院に帰局してからは、多くの研究発表を行い、特に卒業論文は著明な英文誌にも掲載されるに至りました。(Hoshino I, et al. Histone deacetylase inhibitor FK228 activates tumor suppressor Prdx1 with apoptosis induction in esophageal cancer cells. Clin Cancer Res. 2005. Impact Factor: 13.801 (2021))また、大学病院ならではの食道がん診療を中心とした多くのがん治療について先端医療に携わることができました。  
 大学院卒業後の2006年からは、ミシガン州立大学の生理学教室にて博士研究員として従事し2年以上にわたってがん遺伝子の研究を行いました。
 2008年に帰国し千葉大学病院にて臨床および後進への研究指導を行った後、2009年からは2年間、静岡県の沼津市立病院で外科医としての生活に従事しました。同院は3次救急までこなす地域の基幹病院であり、手術はもちろん2週に一度程度は3次救急医としても業務をこなし、多忙ではありましたが中堅医師としての多くの経験・研鑽を積むことができました。またその間に多くの内視鏡外科手術(腹腔鏡手術)に携わり最短の期間にて内視鏡外科技術認定医の資格を取得するに至りました。さらに診療の最中に食道の極めてまれな患者に触れる機会があり、その成果はジャーナル四天王の一つであるLancet誌に報告し掲載されました(Hoshino I, Yokota H, et al. Corkscrew oesophagus on virtual endoscopy. Lancet. 2011. Impact Factor: 202.731 (2022))。
 2011年から千葉大学病院に帰局し助教として、多くの大学院生の研究指導を行うとともに診療を並行して行いました。指導は2023年、現在まで行っていますがこれまで10人程度の大学院生の指導を行い、幸い卒業させるに至っております。

千葉県がんセンターにて

 2016年から千葉県がんセンターに異動することになりましたが、上部消化管外科医として従事しました。私の専門が食道癌であることから食道がんを中心に、そして主に胃がん、時に大腸がんをサポートするという形での勤務でした。私が赴任時は食道がんの手術件数が10件/年程度でしたが、赴任以降、術式の工夫等で成績が向上し、さらに低侵襲手術と言われる胸腔鏡手術を導入した成果もあり、5年ののちには60件/年程度の手術件数となり、千葉県では国立がん研究センターに次ぐ手術件数、全国でも20位程度の手術件数となりました。
 また、がんセンターには研究部門があり異動当初から基礎的な研究も並行して行いました。おもに唾液を用いたがん診断バイオマーカーの研究と画像からAIの技術を用いて遺伝子変異を読み解くRadiogenomicsという手法を千葉大学の放射線科、工学部と共同して行い、いずれの研究成果も数多く英文誌に掲載されるともにマスコミ等でも取り上げられ報道していただきました。(日テレ:News every、TBS:ビビット、日本経済新聞等)
 ただ、最近になり、大規模な臨床研究にて、放射線化学療法の成績が向上された結果、比較的早い段階の食道がんは治療成績が手術と同等という結果が発表されました。患者さんにとっては非常に朗報だと考えられました。つまり悪性度の高い食道がんでも比較的早い段階の進行度の患者さんは手術を用いなくても根治することが証明されたこととなります。それまで手術中心だった食道がん治療において大きな変革と言える出来事でした。
 また、自分自身年齢を重ね、一人で60例の食道がん外科治療を今後も継続していけるかどうか疑問に感じ始めました。外科医とはある意味スポーツ選手と同じです。ピークを過ぎてしまった選手が次の道を選択するのと同じように外科医もどこかの段階で新たな道を選択する必要があるとは常に考えていました。

開業に向けて

 そんな中、尊敬する先輩の一人と話をする機会がありました。大学病院にて大変お世話になった先生で現在は実家に近い地域にて開業された方です。多くの学会で重職を担う立場でしたが、大学病院を退職し2017年に開業されました。彼は比較的郊外で開業をしていますが、私に地域医療の大切さを説くとともに医師の偏在並びに全身を診られる医師が少ない実態を話してくれました。
そもそも、自分も全身を診られる医師として地域医療に貢献したいというのが医学を目指した当初の理由でした。

船橋での開業

 開業場所は全国で医師が少ない県のワースト3に入る千葉県でも特に医師が足りていないと考えられる船橋市としました。船橋市は全国に比較し人口に対するクリニック数は2/3程度しかありません。東京への通勤圏であり人口密度も高い地域ですが、なんと東京に比べて人口比では半数程度のクリニック数しかありません。
 クリニックはゆめまち習志野台モールの一画にあります。スーパーのロピアを核としてモールを形成しており、国道296号線(成田街道)に隣接しています。
 私のような広い範囲の疾患に一次的な対応が可能な医師にとっては恰好な立地と考えられました。体に変調をきたした患者さんはもちろん、長期フォローが必要となる成人病患者さん、検診等を必要とする対象の方にも十分な対応が可能であり、必要に応じて同門の先生方が多く勤務するより高次な医療機関(船橋市立船橋医療センター、東京女子医大八千代医療センター等)と連携をとることも可能です。
コロナ禍のこともあって、皆様の感染症に対する考え方が以前とは大きく異なるようにも感じます。同院はモールの一画に立地します。同モールは350台程度の駐車場を有していますが、幸いクリニックもこの広大な駐車場を共同利用することとなります。盛況なモールではございますが、クリニックはモールの駐車場に面してはおりますが、モールの中心とはやや離れており、駐車場は祝休日でもない限りは余裕をもってご利用いただけます。例えば、発熱患者さんが自家用車にて来院された際でも待機していただきながら対応は可能と考えております。また同院の特徴として一般外来と発熱外来を完全に導線を分けて設計しております。そのため、時間を区切って一般の患者さんと発熱患者さんに対応する必要はなく皆様にとっては極めて利用しやすいクリニックになれればと考えております。

また、オンライン診療、オンラインでの予約・支払いなどにも対応いたします。

やや長文となりましたが、少しでも多くの患者さまと携わり地域に貢献することをお約束いたします。

院長 星野 敢

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