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開業1年を迎えることが出来ました!

[2024.09.01]

9月になり、台風10号の影響もあってか、一気に秋の訪れを感じる気候に変わったように思います。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

さて、当院はこの9月で開業から丸1年を迎えることができました。 思い起こせば、本当に胃に穴が開くほど不安を抱えながらの開業でしたが、地域の皆様に支えられて、なんとか1年目を終えることができました。

この習志野台に開業して感じたことは、本当に心の優しい、温かい方が多い地域だということです。 正直なところ、この一年は皆様に支えられて、私が提供することよりも、皆様から教わることの方が多かったと実感しています。 これまで主に癌の治療医・外科医として、専門性の高い治療を行ってきたため、開業して広い範囲の疾患に対応できるか不安がありましたが、一人一人の患者さんから慎重に話をうかがい、診察を行うことで、日ごとに自分の成長を感じることができた一年でもありました。 医師になってから、これまで一日たりとも勉強を怠ったことはないと自負しておりますが、これまで以上に夢中で勉強を必要とし、それが可能であった一年でした。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、これまで私は多くの研究も行ってまいりましたが、最近はその中でもAI(人工知能)研究に注力してまいりました。 開業するまでは、AIの力をもってすれば、クリニックレベルの診療であればそう遠くない未来にAI診療で十分対応が可能になるだろうと本気で考えていました。 しかしながら、開業してすぐにその考えが誤りであったことに気づかされました。 確かに問診を行い、採血等のデータが揃えばある程度の推測は可能です。 しかしながら、実際の診療はそんな単純なものではありません。 例えば、同じ「のどの痛み」の患者さんでも、のどが赤いだけなのか、扁桃腺が腫れているのか、発疹はあるのか、首のリンパ節は腫れているのかなど、条件を把握するにはやはり医師としての精度の高い診察と経験が必要で、簡単にAIで補完できるものではありません。

また、この1年で最も大きな気づきは、やはり患者さんとのコミュニケーションの大切さでした。 それは時に時間を要します。ただ、患者さんが当方に心をある程度開いてくれないと重要な情報が得られない可能性があります。時にプライバシーに関わるような情報ではありますが、職業、家族構成、生活習慣などがいかに診療にとって極めて重要であるかを初めて知ることができました。 例えば、保母さんであれば通常の方より子供からの感染リスクが高まります。例えば、新しい仕事に就かれた方ではストレスによって機能性の胃腸症を起こすリスクが高いかもしれません。 当院ではこのように細かな問診と診察をモットーとしております。 多くのクリニックを受診して当院にたどり着く患者さんもたくさんいらっしゃいますが、「初めて、お腹を診てもらえた」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。 中には「早く薬だけがほしい」と思われる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、医師としての責任を感じながらの診療ですので、ご理解いただければ幸いです。

9月以降、一般内科としてはさらに忙しい時期を迎えることとなりますが、当院としてのこれまでの姿勢を変えることなく診療を続けていければと思っております。

今後も当院をご活用いただければ光栄に思います。

2024年9月1日

きらりクリニック習志野台中央

院長 星野 敢

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